世界遺産地区ジョージタウン

ダイナミックな文化的多様性に満ちたジョージタウン。世界各地の商人が訪れ、やがてこの町で居を構えたため、多彩なアジアやヨーロッパの文化が融合するエキゾチックタウンになりました。18世紀後半、当時の英人総督のフランシス・ライトが、この町をジョージタウンと名付けたのが地名の由来。コロニアル建築が今もなお町を彩り、歴史の証人ともいえる多様な人々が暮らすジョージタウンは、2008年7月、マラッカ海峡の歴史都市として、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。

コーンウォリス要塞周辺

ペナン島西側、マレー半島へのフェリー乗り場近くのエリアは、歴史を物語る観光スポットがたくさんあります。ツーリスト・インフォメーション・センターもあるので、ここから街歩きをスタートするのがおすすめです。

コーンウォリス要塞Fort Cornwallis

英国領時代の要塞。1786年、のちに総督となった英国人フランシス・ライトが上陸した場所に建てられ、当時は英国兵駐屯地としての機能を有していました。現在は真ちゅう製の大砲が海に向かって置かれ、ミニ博物館もあります。

ビクトリア時計台Clock Tower

高さ60フィート(約18m)の時計塔。その名のとおり、英ビクトリア女王の即位60周年を記念し、地元の富豪たちの寄贈によって1897年に建てられました。現在もこのあたりには洋館があり、当時の様子を映し出しています。

シティホールCity Hall

大航海時代、アジア貿易を独占したイギリス東インド会社の拠点として使われていた建物。白亜のコロニアル様式で重厚な造りになっています。国指定の史跡建築物で、現在は市議会場として使用。見学は外観のみになります。

ペナン・プラナカンマンションPenang Peranakan Mansion

19世紀末に建てられたプラナカン式のお屋敷で、現在はプランナカンの世界を体感できるミュージアムになっています。中国からの移民を子孫にもち、巨万の富を築いたプラナカン。英国製のタイル、螺鈿細工の家具など、見どころ満載です。
開館時間
9:30-17:00
入場料
RM20

ペナン博物館Penang State Museum

ペナンの文化や歴史を紹介。マレー系、中国系、インド系、プラナカンという人々について。また英国領から日本軍占領時代までの写真も展示されています。建物は、1896年に建てられたジョージタウンを代表するコロニアル建築です。
※現在改装工事のため閉鎖 一部No. 57, Macalister Road支店に展示
開館時間
9:30-17:00 ※金曜、祝日休館
入場料
RM1

セント・ジョージ教会Penang State Museum

美しい白亜の外装をもつ、マレーシアでもっとも古い英国国教会。1818年に建てられ、建築様式はマドラス様式といわれています。ジョージタウンの開拓者であった英国人船長、フランシスコ・ライトをしのぶパビリオンも建っています。
開館時間
7:30-17:00

観音寺Kuan Yin Temple

ペナンでもっとも古い中国寺院で、祀られているのは観音菩薩。地元の参拝客が絶えず訪れる場所で、本堂前では信者が献じた巨大な線香が燃え続けています。陰暦の祭日には、京劇や人形劇が行われ、信者でなくても見ることができます。
開館時間
5:00-18:00

ハーモニーストリート周辺

マスジット・カピタン・クリン通りは、通称ハーモニー通りとよばれています。モスク、中国寺院、インド人街が数メートル置きに並んでいるためで、それぞれ宗教や習慣が異なる人々がともに生きるペナンを象徴するエリアです。

リトル・インディアLittle India

どこからともなく軽快なインド音楽が聞こえてくるインド人街。インド系マレーシア人の生活に必須の民族衣装や料理用のスパイスが並んでいます。金細工、アクセサリーなどの雑貨店もあり、おみやげ探しにもおすすめです。

スリ・マハ・マリアマン寺院Sri Maha Mariamman Temple

カラフルなゴプラム(門塔)に38体もの神々が彫刻されているヒンドゥー寺院。1883年に建てられ、寺院内に祀られている軍神スブラマニアムの像は、金、ダイヤ、エメラルドなどの豪華な装飾品で飾られています。
開館時間
8:00-12:00/16:30-21:00

カピタン・クリン・モスクKapitan Keling Mosque

ブロンズ色のドームが青空に映えるモスク。インド系イスラム教徒によって1801年に建立され、インドのムガール建築を取りいれています。「カピタン」とは地域のリーダーのこと、「クリン」とはマレー語でインド出身者を指します。

ヤップ・コンシYap Kongsi

中国の福建省からの移民、葉(ヤップ)家の霊廟。1924年建立で、柱や窓に施された彫刻が見事です。とくに屋根を彩る龍の曲線美に魅了されます。霊廟とは祖先を祀る場のことで、一族が祭事のために集まる場でもあります。

クー・コンシ周辺

中国式の霊廟に、スマトラ式のモスクなど、歴史ある貴重な建物が並んでいます。昔ながらのショップハウスが立ち並ぶアルメニア通りに、最近ではおしゃれなカフェや雑貨店がオープン。レトロとモダンが交差する、ペナンらしいエリアです。

クー・コンシKhoo Kongsi

繊細なレリーフで彩られた邱(クー)家の霊廟。外壁や内装はすべて中国から招聘された職人が手がけたもので、とくに精巧な造りの屋根は重さ約25tというスケールの大きさ。1906年建築、1950年に火災で改装されています。
開館時間
9:00-17:00

孫中山記念館Sun Yat Sen Museum

ペナンの町並みを特徴づける建築様式、ショップハウス。店舗兼住宅で、間口が狭く、奥行き広いのがあるのが特徴です。中国革命のリーダーといわれる孫中山(孫文)が暮らしたこのショップハウスは、活動家たちの拠点でもありました。
開館時間
(火~土)9:00-17:00(日)13:00-17:00(月曜休館)
入館料
RM5

アチェ・モスクAcheen Street Mosque

1808年、スマトラ島のアチェから移り住んだ裕福なアラブ商人が建てたモスク。スマトラ様式で、パコダ風のミナレット(尖塔)が特徴です。モスク周辺には、当時の様式を残す民家があり、子孫たちが暮らしています。

ペナン通り周辺

ジョージタウンを南北に貫く通り。町のランドマーク、コムターから、海辺のホテル「E&O」までを結んでいます。途中に、ブルーマンション、チョウラスタ市場などの観光スポット。シティテルホテル近くにはトライショー乗り場があります。

チョン・ファッ・ツェ・マンション
(ブルーマンション) Cheong Fatt Tze Mansion

ユネスコ文化遺産保全のプロジェクトで、最優秀賞を受賞した歴史的建物。19世紀の大富豪であるチョン氏の豪邸で、現在はホテルとして営業しています。風水思想を取りいれた造りで、建築に7年も。外壁が美しい青色のため「ブルーマンション」と呼ばれています。毎日開催のガイドツアーに参加すれば、宿泊者以外でも内部の見学ができます。
▸ 見学ツアーの詳細

コムターKomtar

ジョージタウンでもっとも高い65階建ての高層ビル。ペナンのランドマーク的存在です。最上階と屋上に展望フロアがあり、360度のパノラマビューを見ることができます。レインボー・スカイウォークとよばれる地上250mの透明のデッキは、スリル満点の写真映えスポット。命綱をつけて、ビルの外側を歩くアクティビティも人気です。

風情あるアート作品

2012年にリトアニア出身のアーティストが描いた壁画アートをきっかけに、今やアートの町になったジョージタウン。壁画アートは9か所、コミカルなアイアンアートが52か所あり、人気の撮影スポットになっています。立体的な作品が多いので、人物入りで写真を撮ると、まるで絵のなかの世界に入ったかのよう。ペナンで暮らす子どもたちをテーマにした作品が多数あります。ツーリスト・インフォメーションセンターでMAPを入手できます。
▸ アートの所在地や情報

無料の巡回バス

ジョージタウンでは、ラピッド・ペナン「CAT」という無料バスが運行。15分ごとに町を巡回していて、フェリー乗り場を起点に、ペナン通り、コムタ、マスジット・カピタン・クリンと進みます。バス停は全部で19カ所です。
▸ 無料バスのルートマップ

トライショー

ペナン島ならではの乗り物、トライショー。人力でこぐ自転車タクシーです。派手な装飾に、ときに音楽付きのものも。陽射しの強いペナンでは、長時間徒歩で回っているとバテてしまうので、トライショーを活用しましょう。運転手との会話も楽しく、旅の思い出になること間違いなしです。チャーター制で、1時間RM50程度が目安です。

郊外

熱帯雨林の植物の生態系が学べるスパイスガーデン、体験型農園のフルーツファーム、太古のジャングルに触れられる避暑地ペナンヒル、その規模感に驚く東南アジア最大の仏教寺院など、見どころがたくさんあります。

ペナンヒルPenang Hill

ペナン島中央に位置する標高830mの山。18世紀後半、ペナンが英国領だったころに避暑地として開拓され、山頂は市街地より5度ほど涼しくなっています。ケーブルカー、またはハイキングで登ることができ、対岸のバタワースまで一望できる絶景を楽しめます。2018年には山頂の自然保護区に「ザ・ハビタット The Habitat Penang」が開園。ネイチャートレイル、キャノピーウォークなどで大自然を満喫できます。
ケーブルカーの運行時間
6:30-23:00
(チケットカウンターは6:30-21:45)
料金
大人RM30 子供RM15
※ケーブルカー以外、2時間程度のハイキングでも頂上へ登ることが可能です。

極楽寺Kek Lok Si Temple

東南アジア最大の仏教寺院。高さ30mもある七重のパコダ(仏塔)は、下層から中国式、タイ式、ビルマ式と異なる仏教様式が混合しためずらしい造り。内部には1万体もの仏像が納められています。また、縁結びの神様がいるパワースポットとしても知られています。毎年、中国正月の前後1ヶ月間、美しくライトアップされる姿は見事です。
開院時間
7:00ー21:00

ペナン国立公園Penang National Park

トレッキングやキャノピーウォークを手軽に楽しめるネイチャースポット。テロック・バハンの海沿いに広がっています。ボートを使って、猿のいるモンキービーチ、ウミガメの保護区であるタートルビーチに行くこともできます。公園自体の入場は無料ですが、公園事務所で入園手続きが必要。ボートやキャノピーウォークは有料です。

トロピカル・スパイスガーデンTropical Spice Garden

世界中の熱帯植物が、500種類以上生息する植物園。まるでジャングルのような熱帯雨林の木々が生い茂る「ジャングル・トレイル」、美しい花々が咲く「オーナメンタル・トレイル」、料理に使われるハーブが100種類以上も栽培されている「スパイス・トレイル」の3つの散策コースがあります。専門家によるガイドツアーもあり、めずらしい熱帯の植物を間近で見ることができます。園内で収穫されたハーブを使った料理教室も人気です。
開館時間
水・木 9:00-16:00 金-日 9:00-18:00
料金
大人RM20 子供RM15

エントピアEntopia by Penang Butterfly Farm

15,000匹以上の蝶が自由に飛び回っている蝶の楽園。熱帯ならではのめずらしい蝶もいます。蝶のほか、トンボやホタルの保護にも力を入れていて、サソリ、カブトムシ、ナナフシなどの昆虫、蛇などの爬虫類も見ることができます。英語によるネイチャー・ラーニング・プログラムがあり、生物の生態系についてじっくり学べます。
開園時間
9:00-18:00(最終入場17:00)
入館料
大人RM69 子供RM49

トロピカル・フルーツファームTropical Fruit Farm

250種類以上のトロピカルフルーツが栽培されている大規模農園。ドリアン、マンゴスチン、ポメロ、ロンガンなどマレーシアで人気のフルーツや、なかなか見ることのない珍しいフルーツもあります。約1時間の英語によるガイドツアー(有料)には、果実酵素やワイルドハニーの試食、約15分のフルーツビュッフェが付いています。
開園時間
9:00-17:00(最終入場16:30)
入館料
大人RM40、子供RM30

ペナン植物園Penang Botanical Garden

約30haもある広大な植物園。カラフルな熱帯の植物が咲き、野鳥や野生のサルを見ることができます。ペナンヒルの麓にあり、山頂へのハイキングコース、また4WD車による送迎サービスはここからスタートです。
開園時間
5:00-20:00

オランウータンに会いに行こう!
ブキッ・メラ・オラウータン島Bukit Merah Orang Utan Island

ペナン島から日帰りでオランウータンを見に行きませんか? ペラ州のエコツアー型レジャー施設「ブキッ・メラ・レイクタウン」は、このあたりの気候がボルネオ島に似ていることから、マレー半島で唯一、オランウータンの保護施設があります。ボルネオ島で保護されたオランウータンを移し、リハビリ活動。なお「ブキッ・メラ・レイクタウン」は、ウォーターパークや宿泊施設もあり、ファミリーで楽しめるスポットです。
アクセス
ペナン島より車で約1.5時間。島へのボートは9:00~1時間おきに16:00迄
(島からの最終ボートは17:00)
入場料
大人RM40, 12歳未満RM20

主なビーチスポット

 

ペナン島北部はビーチエリアです。町の喧騒とはうって変わり、静かなビーチ沿いにリゾートホテルが並んでいます。

バトゥ・フェリンギビーチBatu Ferringhi

白砂の美しいビーチが広がるペナン島北部。リゾートホテルから安宿までさまざまな宿泊施設があり、年間を通して多くの旅行客が訪れます。海の透明度が低いため、シュノーケルなどには適していませんが、パラセイリングやウインドサーフィンなどマリーンスポーツが充実。おだやかなビーチでのんびり過ごす贅沢もお楽しみください。
●主なアクティビティ
ジェットスキー / カヌー / パラセイリン グ / バナナボート / ウィンドサーフィン など
※シュノーケル、ダイビングをされたい方はフェリーに乗りパヤ島まで行く必要があります。
▸ 詳しくはこちら

テロック・バハンTeluk Bahang

漁村が点在する、のどかなビーチエリアです。桟橋にはいくつもの船がつながれ、漁師が水揚げする姿を見ることもできます。北西部にはウミガメの保護区であるタートルビーチ。ペナン国立公園からボートで行くことができます。


タンジュン・ブンガ周辺Tanjung Bungah

ジョージタウンにもっとも近いビーチエリア。リゾートホテルや長期滞在者のコンドミニアムが海沿いに並んでいます。ペナン随一の屋台街、ガーニー・ドライブに近く、ビーチと市街地の両方へのアクセスの良さが魅力です。