ネイチャーNature
マレーシアは国土の60%をジャングルに覆われたネイチャー・パラダイスです。とにかく壮大なスケールなのが特徴で、たとえば東京23区の面積がすっぽり入る広大なキナバル公園、数百万年の歳月が造り出した世界最大級の洞窟を有するグヌン・ムル公園。どちらも世界自然遺産に認定されていて、世界中から多くの人が訪れます。太古の自然に包まれ、希少な野生動物に会えるエコツアーは、観光スポットとしても人気です。
世界自然遺産
キナバル公園Kinabalu Park
キナバル公園は、標高4095.2mのキナバル山を中心に広がる、世界遺産の国立公園です。総面積は東京23区がすっぽり入るほど広大で、標高1600mにある公園本部(PHQ)を拠点に、トレッキング、ガイド・ウォーク、そしてキナバル山登山ができます。トレッキングコースや山岳植物園では、食虫植物のウツボカズラ、キナバル固有のラン、熱帯特有の寄生植物など5000種以上もの植物が生息。登頂ルートでは、めずらしい高山植物を見ることもできます。周辺にはロッジがあり滞在も可能。山頂までの登山をする方は、2泊3日以上の日程を組んでおきましょう。また、車で30分程度のところにポーリン温泉があり、マレーシアの温泉文化が楽しめます。
アクセス
コタキナバルから車で約2時間半
アクティビティ
トレッキング / キャノピーウォーク / 登山
持ち物
双眼鏡 / 帽子
※登山の場合は防寒対策が必要です。
見られる動物
リス / ツバイ / ホーンビル / その他野鳥・昆虫
キナバル山登山のワンポイント・アドバイス
キナバル山登山には、2泊3日以上の日程が必要です。公認ガイドの同行が義務づけられており、公園本部で届け出と登山料、ガイド料などを支払います。また、山中の宿泊施設の事前予約も必要なので、旅行会社のツアーに参加するのがおすすめです。
グヌン・ムル国立公園Gunung Mulu National Park
世界遺産のグヌン・ムル国立公園は、数百万年前の巨大洞窟群が地下に眠る神秘スポットです。熱帯性の雨が山塊を少しずつ削りとり、石灰岩に深い穴を開け、今の構造になったといわれています。洞窟規模は世界最大級で、ジャンボジェット40機がすっぽり入るほどのサラワク・チャンバーも、そのひとつです。旅行者は4つの洞窟に行くことができ、高さ150mもの世界最大の入り口をもつディア・ケーブでは、夕刻になると、空へいっせいに舞い上がる200~300万匹のコウモリの大飛行「ドラゴンフライ」を見ることができます。クリアウォーターケイブ内には小川が流れ、その長さは100キロ超。初めて訪れた人は、その水で顔を洗うと願いが叶うといわれています。
アクセス
コタキナバルからムル空港へMASウィングス国内線で約50分、ここから専用車で公園本部まで約10分
アクティビティ
洞窟探検 / トレッキング / ナイトウォーク / キャノピーウォーク / ムル山登山 / キャンプ
持ち物
双眼鏡 / トレッキングシューズ / 虫除け
見られる動物
ヒゲイノシシ / コウモリ / ホーンビル / アカエリトリバネアゲハ
洞窟巡りのワンポイント・アドバイス
旅行者が訪問できるのは、ディアケイブ、ラングスケイブ、クリアウォーターケイブ、ウィンドケイブの4つ洞窟。2つずつ隣接しており、通常セットで巡ります。どれも規模が大きく1~2泊の滞在が必要。またサラワク・チャンバーの見学は難易度が高めです。
ニア国立公園Niah National Park
ボルネオ島サラワク州にある、大小さまざまな洞窟を有する国立公園です。考古学的に非常に重要な洞窟「グレート・ケーブ」があり、世界的に注目されています。グレートケーブで発見されたのは、4万年も前といわれる東南アジア最古の人骨。その時代に人類が活動していたことを示しています。その人骨は調査の結果、若い女性だったことがわかり「The Niah Lady」と名付けられ、その他の出土品と共にクチン市内のボルネオ博物館に展示されています。また「ペインテッド・ケイブ」には、1,000年以上前に描かれた古代壁画があり、現在は色褪せてはいるものの、ガイドと同行で見学することができます。また、8〜12月、1〜3月にかけて、美容によいとされるツバメの巣の採集が行われることでも有名。長いはしごを使い、洞窟の上部にある巣を採取している様子を見ることができます。2024年7月、ニア洞窟はユネスコ世界遺産登録されています。
アクセス
ミリから陸路約2時間。ミリへのアクセスはコタキナバル、クチン、クアラルンプールから国内線が就航しています。
開園時間
朝8時~午後3時(日帰り訪問者)
朝8時~午後5時(宿泊者)
入場料(外国人)
RM20(18歳~)、RM7(6歳~17歳)
アクティビティ
リバークルーズ / トレッキング / バードウォッチング
持ち物
ウィンドブレーカー / 双眼鏡 / 懐中電灯
見られる動物
ホーンビル / ヒヨドリ / ワシミミズク / キクガシラコウモリ
ワンポイント・アドバイス
洞窟内はコウモリやツバメの糞で滑りやすくなっていますので、滑りにくい靴を用意しましょう。
マレー半島
タマンネガラ国立公園Taman Negara National Park
マレー半島最大のエコツアー・スポットです。約1億3千万年前という太古の熱帯雨林がそのまま生い茂る広大なジャングルで、その広さは4,343㎢にもおよびます。シカ、ヒゲイノシシ、ゾウ、マレータイガーなどの野生動物、サイチョウをはじめとする250種類の野鳥、300万種ともいわれる昆虫が生息。めずらしい植物群の宝庫でもあります。楽しみ方はさまざまで、トレッキング、動物ウォッチング、洞窟探検、ラフティング、釣り、キャノピーウォーク、ガイド付きのナイトウォークなど。最近は、周辺にある先住民オラン・アスリの村訪問も人気になっています。なお、タマン・ネガラには東西南北に各入口があり、入園するゲートによって体験できるアクティビティが異なります。もっともポピュラーゲートは、南のクアラ・タハンになります。
アクセス
●南ゲート:クアラ・タハン(パハン州)
・クアラルンプールから車で約4時間。
・クアラルンプールから陸路(車・バス・鉄道)へ移動後、ボートで約2時間。
●西ゲート:スンガイ・リラウ(パハン州)
・クアラルンプールから車で約6時間。
●北ゲート:クアラ・コー(クランタン州)
・グア・ムサンより車またはクアラ・コー行きのバスにお乗り下さい。
●東ゲート:タンジュン・メントン(トレンガヌ州)
・クアラ・べランから陸路でガウィ、またはジェナゴールへ移動後、ボートで約45分。
アクティビティ
ジャングルトレッキング / ナイトウォーク / キャノピーウォーク / フィッシング / ボートクルーズ/ 急流下り / バードウォッチング / 洞窟探検 / キャンプ)/ オラン・アスリ(先住民族)の生活スタイルの村訪問
※入園ゲートにより若干異なります。
持ち物
ウィンドブレーカー / トレッキングシューズ / 水着 / 虫除け / 双眼鏡 など
見られる動物
マメジカ / ヒゲイノシシ / マレーバク / マレータイガー / ゾウ / ホーンビル
滞在と服装のワンポイント・アドバイス
広大なタマンネガラの自然を満喫するには、2泊以上の滞在をおすすめします。公園内には快適なホテルからドミトリー、キャンプ施設、山小屋までそろっています。朝晩は肌寒く、トレッキングや水遊びなどアクティビティが豊富なので、着替えは多めにもっていきましょう。スコールも多いので、雨具も必須です。
エンダウ・ロンピン国立公園Endau Rompin National Park
マレー半島のパハン州南部に位置し、ジョホール州にもまたがる国立公園です。エンダウ川とロンピン川を中心に豊かな熱帯雨林が形成され、スマトラサイ、マレータイガー、バクなどの稀少動物や250種を超える野鳥が生息しています。この土地でしか見ることのできない固有植物も多く、トレッキングやバードウォッチングの愛好家に人気のスポットです。
アクセス
クアラルンプールまたはジョホール・バルから、クルアンとカハンを経由し公園入り口のカンポン・ペタへ。クアラルンプールから所要約6時間、ジョホール・バルから約4時間。
アクティビティ
ジャングルトレッキング / ナイトウォーク / バードウォッチング / カヤック / フィッシング / キャンプ
持ち物
ウィンドブレーカー / トレッキングシューズ / 虫除け / 双眼鏡 など
見られる動物
リーフモンキー / カニクイザル / シロテテナガザル / シカ / バク / ゾウ / スマトラサイ / マレータイガー
※但し一般のトレッキングルート周辺に大型哺乳類が現れることは稀です。
ワンポイント・アドバイス
入園には事前の許可が必要で、トレッキングにも公園ガイドの同伴が必須です。公園内には簡易の宿泊やキャンプの施設があります。入園許可と合わせて要予約なので、旅行会社のツアー参加がおすすめ。1〜3月は雨季のためクローズします。
森林研究所(FRIM)Forest Research Institute Malaysia
クアラルンプールから車で1時間ほどで行ける森林研究所です。豊かな森が育まれ、トレッキングやキャンピーウォークが楽しめます。ネイチャー・エデュケーション・センターでは、環境学習に役立つアクティビティやキャンプの手配も行っています。
アクセス
クアラルンプールから車で約30分。
アクティビティ
トレッキング / キャノピーウォーク / バードウォッチング / キャンプ
持ち物
虫除け / ミネラルウォーター / 双眼鏡
見られる動物
サル / リス / 野鳥
ボルネオ島
タートルアイランド公園Turtle Islands Park
ボルネオ沖40㎞に浮かぶセリンガン島は、ウミガメの産卵数が世界1ともいわれています。一年を通じてウミガメが産卵に訪れ、ピークは7〜10月。ウミガメ産卵の見学ツアーは夜になるので、日中はスノーケリングなどが楽しめます。
アクセス
サンダカンからボートで約1時間。
アクティビティ
産卵見学 / シュノーケリング
持ち物
水着 / 虫除け
見られる動物
ウミガメ
ワンポイント・アドバイス
ウミガメ保護のために、入島できる旅行者数は1日50名までに制限されています。島滞在中も、ウミガメが砂浜に上がってくる時間帯のビーチ散歩や写真撮影についての注意事項があります。許可申請や宿泊手配は旅行会社を通して行うのが便利です。
クロッカー山脈自然公園Crocker Range Park
キナバル山の南を縦断するクロッカー山脈にある自然公園です。ラフレシア、ウツボカズラなどの植物をはじめ、野鳥や昆虫が数多く生息しています。園内にはトレッキングやキャンプのための設備が整えられているので、自然学習に最適です。
アクセス
コタキナバルからバスでケニンガウへ(RM約15)、その後タクシーで約30分(1台目安RM40)
アクティビティ
トレッキング / バードウォッチング / キャンプ
持ち物
ウィンドブレーカー / 虫除け / 双眼鏡
見られる動物
カニクイザル / メガネザル / テナガザル
ワンポイント・アドバイス
標高1,200〜1,800m地点の為、日没後は肌寒い場合もありますので、上着を持参しましょう。
ダナン・バレーDunum Valley
ボルネオ島サバ州にある世界最古の熱帯雨林が広がる秘境。1億4千万年前にもさかのぼる自然環境がそのまま残っているため、世界中の研究者が調査で訪れるジャングルです。旅行者は「ボルネオ・レインフォレスト・ロッジ」などに宿泊し、ガイドとのトレッキングや川下りなどのプログラムに参加することができます。ボルネオ随一の多種の野生動物が生息するエリアで、オランウータン、テナガザル、ボルネオゾウ、スマトラサイ、ウンピョウなどの生息が記録されています。
アクセス
ラハ・ダトゥから車で約2時間。ラハ・ダトゥへのアクセスはコタキナバルからMASウィングスの国内線が就航しています。
アクティビティ
トレッキング / ナイトウォーク / キャノピーウォーク / バードウォッチング / 川下り
持ち物
ウィンドブレーカー / 虫除け / 双眼鏡 / 懐中電灯 / ヒル除けソックス / 水着
見られる動物
オランウータン / ミューラーテナガザル / ヒゲイノシシ / ベンガルヤマネコ / アジアゾウ / スローロリス / サンバー / ジャワマメジカ など
ワンポイント・アドバイス
複数日滞在して、アクティビティを満喫しましょう。
スカウSukau
サバ州にある560kmにもおよぶキナバタンガン川の流域に位置するスカウ村。ここは野生動物の宝庫で、オランウータンやテングザルを観察するジャングル・リバークルーズが人気です。サンダカン、またはコタキナバルから、旅行会社のツアーが開催されています。
アクセス
サンダカンから車で2時間。パッケージツアーに参加するのが一般的です。
アクティビティ
リバークルーズ / トレッキング / バードウォッチング
持ち物
ウィンドブレーカー / 双眼鏡 / 虫除け / 酔い止め(弱い方) / 帽子
見られる動物
テングザル / ブタオザル / カニクイザル / アジアゾウ / ホーンビル / オランウータン
ワンポイント・アドバイス
リバークルーズの際は体感温度が下がりますので、上着を持参しましょう。
タビン野生生物保護区Tabin Wildlife Reserve
ボルネオ最大、1225㎢もの広大な自然保護区です。森の中に灰色の泥地「マッド・ボルケーノ(泥火山)」が突如として現れ、そのミネラル分を求めて動物たちが集まってきます。きめ細かな泥で、手足に塗れば肌がつるつるになるともいわれています。
アクセス
ラハ・ダトゥから車で1時間半。ラハ・ダトゥへのアクセスはコタキナバルからMASウィングスの国内線が就航しています。
アクティビティ
トレッキング / ナイトウォーク / バードウォッチング / 泥火山遊び
持ち物
ウィンドブレーカー / 双眼鏡 / ヒル除けソックス / 水着
見られる動物
ヒゲイノシシ / マメジカ / スイロク / アジアゾウ / マレーシベット / ホーンビル / ベンガルヤマネコ
ワンポイント・アドバイス
ジャングルの中を散策するため、肌を露出しないようにしましょう。
ニア国立公園Niah National Park
ボルネオ島サラワク州にある、大小さまざまな洞窟を有する国立公園です。考古学的に非常に重要な洞窟「グレート・ケーブ」があり、世界的に注目されています。グレートケーブで発見されたのは、4万年も前といわれる東南アジア最古の人骨。その時代に人類が活動していたことを示しています。その人骨は調査の結果、若い女性だったことがわかり「The Niah Lady」と名付けられ、その他の出土品と共にクチン市内のボルネオ博物館に展示されています。また「ペインテッド・ケイブ」には、1,000年以上前に描かれた古代壁画があり、現在は色褪せてはいるものの、ガイドと同行で見学することができます。また、8〜12月、1〜3月にかけて、美容によいとされるツバメの巣の採集が行われることでも有名。長いはしごを使い、洞窟の上部にある巣を採取している様子を見ることができます。2024年7月、ニア洞窟はユネスコ世界遺産登録されています。
アクセス
ミリから陸路約2時間。ミリへのアクセスはコタキナバル、クチン、クアラルンプールから国内線が就航しています。
開園時間
朝8時~午後3時(日帰り訪問者)
朝8時~午後5時(宿泊者)
入場料(外国人)
RM20(18歳~)、RM7(6歳~17歳)
アクティビティ
リバークルーズ / トレッキング / バードウォッチング
持ち物
ウィンドブレーカー / 双眼鏡 / 懐中電灯
見られる動物
ホーンビル / ヒヨドリ / ワシミミズク / キクガシラコウモリ
ワンポイント・アドバイス
洞窟内はコウモリやツバメの糞で滑りやすくなっていますので、滑りにくい靴を用意しましょう。
バコ国立公園Bako National Park
サラワク州のクチンから日帰りで訪れることができる国立公園です。海に面し、ジャングル内には川が流れ、川岸にはマングローブ林が生息、と変化に富んだ自然を一気に見ることができます。トレッキング・コースは1時間から長距離コースまで16種。トレッキングのなかで、テングザルやシルバーリーフモンキー、ウツボカズラやマングローブを目にすることができます。船着き場近くにある長年の浸食でできたアーチ状の岩は、バコ国立公園のシンボルです。
アクセス
クチンから車でバコ村へ約1時間、そこからボートに乗り換え約25分。
アクティビティ
トレッキング / バードウォッチング / マングローブ観察 / 海水浴
持ち物
双眼鏡 / 虫除け / ミネラルウォーター
見られる動物
カニクイザル / テングザル / シルバーリーフモンキー / ヒゲイノシシ / ヒヨケザル
ワンポイント・アドバイス
園内の水は飲めませんので、ミネラルウォーターの持参をお勧めします。
グヌン・ガディン国立公園Gunung Gading National Park
サラワク州クチンの北西、標高906mのガディン山を最高峰とする山々が連なる国立公園です。ここは、世界最大の花ラフレシアを見られる確率が高いことで有名。開花は1年を通じてありますが、生息数がすくなく、発芽から開花まで9か月もかかるため、見られる確率は5分5分。クチンの国立公園事務所に問い合わせをすると、開花状況を教えてくれることも。また、咲いていたとしても、自力で見つけるのは難しいので、専門のガイドに案内してもらうことをおすすめします。
アクセス
クチンから車で約2時間
アクティビティ
トレッキング / 登山
持ち物
虫除け / 双眼鏡
見られる動物
イノシシ / マレーシベット / マメジカ
ワンポイント・アドバイス
ラフレシアは11月から翌年1月までが開花のピークです。事前に開花情報をチェックしてから訪問しましょう。開花情報は公園本部に問い合わせしてください。
バタン・アイ国立公園Batang Ai National Park
サラワク州クチンから車で4時間の場所にある「バタン・アイ国立公園」は、エコツーリズム・スポットとして注目されています。先住民族のイバン族の故郷の地であることから、ダム湖畔にイバン族の伝統家屋であるロングハウスを模した「アイマン・バタン・アイ・リゾート&リトリート」が建ち、そこを拠点にエコツアーに参加できます。ジャングル・トレッキング、バードウォッチング、先住民族の村を訪ねるツアーが催行されています。
アクセス
クチンから車で約4時間
アクティビティ
トレッキング / ※キャノピーウォーク / フィッシング / 登山 / 先住民族の村訪問
※キャノピーウォークはアイマン・バタン・アイ・リゾート&リトリートのアクティビティです。
持ち物
虫除け / 双眼鏡
見られる動物
オランウータン / テナガザル / ホーンビル / カニクイザル / スローロリス / サンバーディア / マメジカ
ワンポイント・アドバイス
基本的に宿泊は近くの先住民族のロングハウスに滞在するか、ボートで約1時間半かけてアイマン・バタン・アイ・リゾート&リトリートに移動するかのいずれかになります。
エコツアー
蛍鑑賞
マレーシアでは1年を通じてホタル観賞が可能です。川沿いのマングローブに多数生息していて、その輝きはまるできらびやかなイルミネーション。スコールの影響が少ない時期が、より多く、よりはっきりと観察できます。
体験&観察できるスポット
クアラ・セランゴール/コタキナバル/ジョホール・バル
マングローブ
海水と淡水が混じり合う場所に育つ植物群の総称がマングローブ。生き物の寝床や餌場として生態系に欠かせないものです。ランカウイ沿岸部やボルネオの川沿いに広がっていて、ボートやカヤックから見学するエコツアーが人気です。
体験&観察できるスポット
コタキナバル/ランカウイ/バコ国立公園
ジャングル・トレッキング
国土の60%をジャングルに覆われたマレーシアは、各地でジャングル・トレッキングが楽しめます。固有種の多いキナバル国立公園、動植物の宝庫であるタマンネガラは、その代表格。また、夜行性の動物や昆虫を観察するナイト・ウォークも人気です。
体験&観察できるスポット
キナバル公園/グヌン・ムル国立公園/タマン・ネガラ国立公園/エンダウ・ロンピン国立公園/クロッカー山脈国立公園/ダナム・バレー/タビン野生生物保護区/ニア国立公園/バコ国立公園/グヌン・ガディン国立公園/バタン・アイ国立公園
キャノピーウォーク
ジャングルの木々の上部に架けられた吊り橋。もともとは森林研究のために設置されたもので、現在はジャングル・トレッキングのアクティビティとして人気です。地上30~40mという高さのものもあり、空中散歩気分が楽しめます。
体験&観察できるスポット
ポーリン温泉/グヌン・ムル国立公園/ダナン・バレー/森林研究所 (FRIM)
動植物ウォッチング
象
世界最小といわれるボルネオゾウ。尻尾が長く、肩の位置が頭より高いという特徴があります。サバ州の東部、キナバタンガンやタビンの森に生息する絶滅危惧種で、群れをなしてジャングルの奥地を移動しています。
体験&観察できるスポット
タマン・ネガラ国立公園/クアラ・ガンダーエレファントサンクチュアリ/ダナム・バレー/スカウ/タビン野生生物保護区
オランウータン
マレー語で「森の人」を意味するオランウータン。ボルネオ島とスマトラ島の熱帯雨林にのみ生息する生き物で、近年、森林伐採などの影響で絶滅危惧種に指定されています。木の実やフルーツを食べ、とくにドリアンが大好物です。
体験&観察できるスポット
ダナム・バレー/セピロック・オランウータン・リハビリテーション・センター/セメンゴー・オランウータン・リハビリテーション・センター/シャングリラ・ラサ・リア・リゾート(要予約)/ブキッ メラ レイクタウンリゾ−ト
※オランウータンには触れません
ウミガメ
甲羅の売買や環境汚染などで絶滅の危機に瀕しているウミガメ。マレーシアには産卵に訪れる浜辺が各地にあり、保護活動に取り組んでいます。産卵の様子や赤ちゃんウミガメが海に向かっていく姿を見守るエコツアーも開催しています。
体験&観察できるスポット
タートル・アイランド(サバ州)/チェンドル(パハン州)/ランタウ・アバン(トレンガヌ州)
ラフレシア
ジャングルに咲く世界最大の花で、大きいものは直径1メートルにもなります。咲き方も独特で、つぼみの発芽から開花まで9か月。開花後5~6日で腐ってしまいます。なお、開花後3~4日に悪臭を放つことでも知られていますが、種類によって異なります。
体験&観察できるスポット
キナバル公園/クロッカー山脈国立公園/グヌン・ガディン国立公園