ワンポイント情報
グローバル人材に必要な国際感覚が得られるとして、教育旅行先として近年注目が増しているマレーシア。渡航に必要な携帯品や服装、現地の物価事情、気になる衛生面など。マレーシア渡航前に知っておきたい情報をまとめました。
事前の準備・持っていくもの
ビザ(査証)
日本のパスポートを保持している場合は、90日までであれば、ビザ(査証)無しで滞在が可能です。ただし、入国時にパスポートの残存有効期限が6ヶ月以上なくてはいけません。90日以上滞在する場合は、ビザが必要になり、渡航前に取得しておく必要があります。また、日本の国籍以外の場合は、別途ビザが必要なこともありますので、駐日マレーシア大使館に事前に確認をとりましょう。
※アフリカや中南米の国籍を有する方は、入国時黄熱病予防接種証明書が必要となる場合がありますので合わせて確認してください。
予防接種
マレーシアを旅行するにあたり、特別な予防接種は不要です。
服装
マレーシアの年間の平均気温は約27℃です。高温多湿の南国なので、一年中、夏の服装で過ごすことができます。風通しのよい、速乾性にすぐれた服がよいでしょう。ただし、ホテルや学校内など建物の中は冷房が非常によく効いていて、ときに寒く感じることも。長袖のシャツや薄手の羽織りものがあると安心です。
携帯品
日中は日差しが強いため、街を歩く際は帽子をかぶり、肌の弱い方は日焼け止めを塗りましょう。カンポン(村)やジャングルに訪問する際は、虫よけスプレーの用意を。また、ティッシュペーパーやウェットティッシュもあると便利です。食堂の衛生面が気になるときは、食事前にカトラリーをウェットティッシュで拭きましょう。
かばん
携行品を入れるかばんは、ファスナーなどで口を留められるタイプが防犯上安心です。歩道を歩く際は、車道の反対側にかばんを持つようにしましょう。リュックタイプの場合は、背負うのでなく前に抱えるのをおすすめします。
電圧&プラグ
電圧は220~240V。日本で販売されている携帯電話、カメラ、パソコンのほとんどは240Vまで対応可能なので、変圧器なしで利用できます。ただし、コンセントの電源プラグはBFタイプ(3つ穴)。日本と異なるので、変換プラグを持参しましょう。
お小遣い、物価
日本と比較して、マレーシアの物価は約1/3~1/2です。たとえばペットボトルの水は500mlでRM2(50~60円)前後。街のフードコートでは麺料理がRM10(約270円)程度で食べられます。一方で、スターバックスのような国際的コーヒーショップや和食レストラン、スーパーで購入できる日本の食材は、日本とほぼ同じ価格。またはそれ以上のこともあります。
現地でのアドバイス
パスポート
パスポートは大変重要な書類です。紛失すると再発行しない限り日本には帰国できないので、かならずホテルのセーフティボックスに預けるなどして、持ち歩かないようにしましょう。
●パスポートを紛失した場合
クアラルンプールの日本大使館で再発行の手続きをします。その後、プトラジャヤにある入国管理局で滞在許可事実の確認の手続きをしてから、日本への帰国が可能になります。
再発行には数日かかる場合がありますので注意しましょう。
マナー
●握手
マレーシアでは頻繁に握手をします。この際、左手は「不浄の手」とされているので、かならず右手で握手をしましょう。また、ものを渡すときも右手を使うようにしましょう。
●モスクや寺院見学
モスク、中国寺院、ヒンドゥー寺院などの宗教施設は、神聖な信仰の場所です。参拝するときは、露出の少ない節度ある服装を心がけましょう。とくにモスクでは、女性は肌と髪を見せないというルールがあり、入口で貸出されるローブとスカーフで体と髪を覆います。男性の場合も、短パンやTシャツ姿のときは、ローブの着用が義務付けられています。
●お宅訪問
一般家庭にあがる場合は、日本と同様、玄関で靴を脱いで家に入ります。
水
生水や水道水はそのままでは飲めません。一度沸騰させれば飲料可なので、ホテルに備えつけのポットで沸かせば、安心して飲むことができます。レストランで提供される氷も、基本的に沸騰処理をしているので問題ありません。心配な方は、スーパーやコンビニで買えるペットボトル入りのミネラルウォーターを利用しましょう。
トイレ
マレーシアのトイレは、紙を使わず、水で流すのが基本です。ホテルやショッピングモール内のトイレは、日本と同じ使用が可能ですが、トイレットペーパーの設置が無いことも多いので、ポケットティッシュを用意しておきましょう。また一部のトイレは、利用が有料(30~50セン程度)のことも。入口で払ってから入ります。
インターネット/WiFi/携帯電話
空港、ホテル、一部の食堂やカフェでは無料のWi-Fiサービスがあります。ただ場所によっては有料の場合も。頻繁にインターネットを利用したい方は、現地でプリペイド式のSIMカードを購入するか、日本でモバイルWi-Fiの有料レンタルを利用しましょう。