ワーケーション(Workation)とは

ワーケーションとは仕事(Work)と休暇(Vacation)を掛け合わせた造語です。コロナ禍で会社以外の場所での勤務が可能になりました。
ワーケーションはリモートワークを旅先等で行い、自分自身の余暇を楽しむ仕事と旅の新しい形です。

休暇スタイル

ワーケーションを利用した休暇スタイル例

曜日 土曜 日曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 日曜
ワークシフト 休暇 休暇 勤務 勤務 勤務 有給 有給 休暇 休暇
アクティビティ 移動日 観光 仕事後に近場を楽しむ 国内旅行 移動日

ポイント

● 週末を日本→マレーシアの移動に充てれば、2日有給休暇を取っただけでも、なかなか行けなかった場所も訪問できる。
● 勤務日の仕事後もまだ明るいので、通常の観光では足が延ばせなかった近郊のグルメやナイトスポットへ出かけられる。
● 長期の休暇を取らないので、休暇後の仕事のしわ寄せが少ない。



マレーシアが適する理由

日本とほぼ同じ時間帯で仕事が可能

日本を離れてリモートワークをする場合、原則的に日本時間に合わせて現地でも勤務する必要があります。日本と大幅に時差があると、日本時間に合わせて行うオンライン会議などが深夜の時間になる可能性も出てきます。その点マレーシアは日本との時差が1時間で、ほぼ日本と同じ時間帯で仕事ができ、現地時間17時/18時頃には仕事が終わるので仕事後にグルメやバー巡り等も楽しめます。

サービスアパートメント・コワーキングスペースも
充実

キッチン、リビング付きのホテル(サービスアパートメント)に宿泊すれば、日中はリビングで仕事も可能ですし、外のコワーキングスペースを利用して仕事をすれば、気分転換にもなります。コワーキングスペースはクアラルンプールを中心にペナン島やコタキナバルにもあり、リモートで働く場所も充実しています。

少し足をのばせば、大自然等様々な体験が楽しめる

普段は国際線移動が必要になるので海外旅行には長めの休みが必要でしたが、拠点をマレーシアしてリモートワークすれば、週末2日間だけでも国内の様々な場所に足をのばす事が出来ます。今までは時間が足りなくて行けなかった大自然や透明度の高い海等、この機会にマレーシアを満喫してみては。

物価が日本より安く、長期間滞在しても比較的安価

海外に長期間滞在すると滞在費の負担が悩み。日本の物価の1/2程度のマレーシアなら、長期間滞在しても経済的にも負担が少なく過ごせます。

最長2年滞在出来るリモートワーカー向けのビザもある

マレーシアはビザ無しで90日(約3カ月)滞在が可能ですが、リモートワークが可能な国外のIT関連企業に勤務する方やIT関連のフリーランサーを対象としたビザ「デジタルノマドパス」の発行をしています。このビザを利用すれば最長2年連続してマレーシアに滞在する事ができます。



コワーキングスペース

マレーシアではクアラルンプールを中心にコワーキングスペースが充実しています。1日の利用代金もRM30(約1,000円)~とリーズナブルです。

※最新の料金は各施設のサイトでご確認ください。

都市 施設名 エリア 1日料金 その他の料金 営業日
クアラルンプール Colony KLCC他KL市内3カ所 RM63.60 RM410/月 月-金 9:00-17:30
Co-Labs KLCC 他市内4カ所 RM39 RM195/週 月-金 9:00-18:00
Common Ground ブキッビンタン他多数 RM50 RM499/月 月-金 9:00-18:00
ペナン島 Spaces ジョージタウン
Masco RM30 RM300/月 月-日 10:00-22:00
Settlements RM25 RM99/5日間 月-金 9:00-18:00
Hundred Years RM39 RM129/5日間 月-金 9:30-20:30
土日9:30-18:30
Common Ground Penang RM50 RM499/月 月-金 9:00-18:00
Hotdesk.my バヤンレパス(空港近く) RM39 RM160/週 月-金 9:00-18:00
ランカウイ島 Jetpack パンタイチェナン 月-日 10:00-20:00
コタキナバル WORKIFY コタキナバル市街 RM25 月-金 9:00-17:30
URBAN SPACE なし RM60/5時間3人迄 月-金 9:00-18:00
土9:00-14:00
Regus スリア・サバ内 要会員登録
TOKO Coworking space RM35 月-金 9:00-18:00
ELEVATE RM25
クチン The Grounds クチン市街 月-金 9:00-18:00



モデルプラン


モデルプラン1:大自然満喫プラン



ポイント

● 約2週間、クアラルンプールを拠点に実施
● 金曜日を休暇にし、移動や国内旅行に充当
● 普段の旅行ではなかなか足をのばせない大自然を満喫
● 週末や平日の仕事後は近郊のグルメや夜景スポット等観光を楽しむ

(休暇)
日本→KLへ
クランで本場の肉骨茶 KL観光
昼はリモートワーク
夜は夜景スポットやバー巡りなど
(休暇)
ムル国立公園へ
ムル国立公園
世界最大級の洞窟群や大自然・ドラゴンフライを堪能
昼はリモートワーク
夜はカジャンサテー等近郊のローカルグルメを堪能
KL→日本へ


モデルプラン2:リゾート&シティライフプラン



ポイント

● 約2週間、クアラルンプールとランカウイで実施
● リゾートの開放的な場所でリモートワーク、週末はビーチライフを満喫
● 途中クアラルンプールに移動し、クアラルンプールの観光やショッピングも楽しむ

(休暇)
日本→
ランカウイへ
ランカウイ島
ジェットスキーやアイランド・ホッピング、マングローブツアー
昼はリモートワーク
バルコニーやプールサイド等開放的な場所で仕事
リモートワーク後KLへ移動 スカイミラーやグルメ巡り KL市内観光
昼はリモートワーク
夜はローカルグルメ、ホテルスパ、バー巡りを楽しむ
(休暇)
KL→日本へ


モデルプラン3:ファミリーリモートワークプラン



ポイント

● 約10日間、子供の長期休暇中のリモートワーク
● 島内でシティ、自然、ビーチの全てが体験できるから子供への移動の負担を軽減
● 平日は親はリモートワーク、子供は英語や異文化体験をする家族で満喫のプラン

(休暇)
日本→
ペナン島へ
ジョージタウン散策 ペナンヒルで自然体験
昼間:両親はリモートワーク、子供は体験レッスン
夜:屋台でローカルグルメ巡りなど
ビーチエリアへ移動
リゾート滞在
エスケープで世界一のスライダー体験
(休暇)
ペナン→
日本へ
(休暇)
朝帰国


体験談

実際にマレーシアでワーケーションを楽しんだ方の体験談を紹介します。

CASE STUDY 1

令和トラベル 磯野さん(旅行会社勤務)
● 滞在期間:2022年8月/16日間
● 滞在都市:クアラルンプール、ペナン島
▸ 体験談はこちら



デジタルノマドパス(DE Rantau)

コロナ禍で加速したデジタルノマド人口は2022年で3,500万人以上と言われ、現在37カ国以上でデジタルノマドビザが発行されています。マレーシアでも2022年10月よりマレーシア国外のIT企業に勤務しリモートワークが可能な方、IT関連のフリーランサーを対象としたデジタルノマドパス「De Rantau(デ・ランタウ)」の発行が始まりました。一定の条件をクリアすれば最長2年間マレーシアに滞在出来るビザです。他国のデジタルノマドビザと比べても、資産面や条件面の設定が低めで、比較的に申請しやすいビザです。

マレーシアデジタルノマドパス「DE Rantau」条件


項目 条件
該当業種 ITやデジタル領域関連業種全般
年齢 18歳以上
滞在可能期間 3~12ヵ月(最長24ヵ月まで延長可能)
経済的証明 年収US$24,000(約332万円)以上
家族の同行 可能
銀行口座の開設 不可
ビザ手続き費用 単身RM1,060/同行者1名追加に付きRM530
ビザ代金 RM90/3カ月 RM360/1年
ビザ取得所要日数 約4週間+ビザ発行に約1週間
マレーシア国内での就労 不可(輸入は国外での収入のみ)
申請先 MDEC(マレーシアデジタルエコノミー公社)

※US$1:約138円(2023年5月)


デジタルノマドパス「De Rantau」申請に必要な書類

必要書類 フリーランサー リモートワーカー
パスポート(全ページ)コピー
職務経歴書
過去3カ月の銀行口座明細
年収証明書
無犯罪証明書*
雇用契約書 ×
現在進行中、又は新規のプロジェクト契約書 ×
保証金フォーム
マレーシアで有効な医療保険/海外旅行保険 任意 任意
最終学歴証明書 任意 任意
過去の受賞歴 任意 任意
*無犯罪証明書は所定の宣言書に記入し、公証役場で認証されたものでも可能。

※情報は2023年5月のものです。最新のものはMDEC(マレーシアデジタルエコノミー公社)サイトでご確認下さい